「真打昇進襲名披露興行」@上野広小路・鈴本演芸場

いつもと違うのは、開演前にすごいお弁当を食べているヒトが多いこと。すごい。なんだろう、このかんじ。歌舞伎座タカラヅカの団体客みたいなかんじ。そういうとこも特別なイベントなんですね。口上してもらっている噺家さんは、ホントに緊張しているなー。

金兵衛 「寿限無
はん治 「ぼやき酒屋」三枝作
仙三郎社中 「太神楽」
白酒 「ざる屋」
菊之丞 「町内の若い衆」
のいる・こいる 「漫才」おばあちゃんの知恵袋、風邪薬
さん喬 「初天神
小三治 「二人旅」
馬風 漫談
―仲入り―
口上
ダーク広和 マジック(ファンカード)
圓歌 「天皇陛下、初めて落語を聴く」
市馬 「山号寺号」
正楽 「紙切り」相合傘、披露目、お花見
三之助 「かわり目」


【三之助/かわり目】酔っ払いが出てくる噺が得意と記者会見で言ってましたっけ。三之助さんは現代っ子だな、と思うのは、この噺のおかみさんの演じ方。オーバー40な諸先輩たちとは違う、キリッとしたおかみさん。ダメ亭主をたしなめる微妙な言い回しに、昼間はどっかでガッツリ働いている有職婦人なかんじがしましたわー。そういうンでいいと思う。見ている側も、同世代が増えてくるわけだし。戦前戦後の噺のセオリーでなく、今のセオリーと言うか、今っぽさをプラスしで話していけばいいと思う。それは、古典中心の三之助さんだけじゃなく、新作をやっている天どんさんや駒次くんたちも含めて。型はあれども話芸なのだから、進化していいのだと思う。

演目がわからないものは、つぶ検索。behindEyesさん*1、ありがとうございます。「山号寺号」は全然わからなかった。自分のメモには「さんじごじ」って書いてありました。