「かの人や月」いくえみ綾

かの人や月 1 (集英社文庫―コミック版)

かの人や月 2 (集英社文庫―コミック版)

昔のTBSドラマ「ありがとう」とか「肝っ玉かあさん」みたいな家庭ドラマをいくえみ先生が描いたら、こうなった！のコンパクトにまとまった全2巻。構成もすべてではないですが、軸のエピソードを各キャラ視点で一話ずつ展開しているのもいいなーと。内容の方も、予定調和に仲良しこよしじゃなく、黒な部分も見え隠れるするのが、リアリティあってサクサクと読めます*1。ちょっと飛ばし気味に読んだので、近々再読して、また別のおもしろさを味わいたいなー。このマンガ、0.1のロットリングペンで描いたと、おまけマンガに描いてありました。言われてみれば、確かに均一なラインではあります。が、スミアミ20％くらいのトーン使いで、見た目がフラットになりすぎず、空間がある画面構成されている。うまいなー。

*1:マンガにおいて、読みスピードのサクサク感はだいじ！速読とは違いますよ。