_000「百年の秘密」@下北沢・本多劇場

小劇場は前ほど足を運ばなくなっているのですが、なんとなく、ナイロン100℃は行こうよ…と思って、twiterで当日券情報をチェックし行く。不思議な世界だった。同じ舞台上で、ある二人の女の人生が行ったり来たりする*1。女の友情についてより、家族でもない他人が70年以上も夫婦であるより長く時間を共有するなんて、なかなかないことだな。ワタシにはそんなヒトいない。芝居を見て、さみしいとも思わないし、仕事以外では、ムリに人に合わせることをやめたので*2、今に至っているわけである。だって、自分の時間なのに、イラッとすることないじゃん…みたいなことです。劇中「コナは他の子のように、私に気を遣ったりしないで、おもしろいことだけに笑った」みたいなティルダのセリフがあったけど、そういうことなのだ!そして、それくらいじゃないと、人との関係って続かない。この先、ワタシにそんな友だちがまた生まれるかは、わからないけど、チリチリとした、そして、充足感あふれるこのなんとも形容しがたい感覚がこの芝居のすべての気がした。*3

*1:この時代の行き来を整理するため、舞台美術と映像がうまく使われている。落語好きの人には、舞台上で演じ手自体が上下を振っているように見えるかもしれない。

*2:プライベートで大人の事情は必要ないでしょ。

*3:基本、自分の気持ちの立ち位置がティルダです。別に金持ちじゃないが。コナでない。