_000「ZIPANG PUNK 五右衛門ロックⅢ」@東急シアターオーブ

シアターオーブって海外モノやりすぎじゃない?と思ってたら、劇団☆新感線が日本のカンパニーではテープカットなんだ!いいの?いいわけ?とちょっと驚いてたンですが、いやいや、その前にありましたね。エリザのガラコン。
ちょっと安心したところで、この「五右衛門ロック」シリーズは、お祭りなんだと思う。だから、古田さんがカッコよければ概ねよし。個人的には、ちょっとテンション上がらないかんじもあったけど*1、新感線がここまでのものになっていることには、ちょっと感慨深いものありますね。ワタシが見始めた頃の小劇場と言われる劇団は、けっこう解散しているわけです。夢の遊眠社第三舞台、劇団3○○…見てないけど、惑星ピスタチオも。もちろん、ヒトは成長していくものだし、いろんな事情があるので、そういう別れは当たり前なんですけど、でも続けているっていう、しかも基本右肩上がりで続けている。その継続力たるや、役者さんたちと制作サイドの見えない努力のたまものなんじゃないかしら。時代が移りかわっても芯のあるおもしろいモノの提供することは大変だ。特に、すべての基本の脚本はわかりやすく、客のネガな反応を招くし、もしつまらないものが上がってきて、名演出が取り繕えろえても、役者が体現できなければならない。その三つ巴がガッチリ組んで、さらに制作がリンクして、どんどん高みを目指すことを20年近くやっていくなんて。継続はチカラなり。長年、ワタシの小劇場の第一の王様の座る椅子は、NODAMAPと思ってたけど、もしかしたら、新感線なのかも。*2
で、その他気になったのは…やっぱ、シャルルがおかしさ倍増!劇団員じゃないのに!浦井くんってルドルフなのに!三浦春馬くんが想像以上にデキル子で、明日から東宝でれるじゃん!みたいなレベルに思えたな。見た目にビューティで所作もちゃんとしているし、最近の若者の中では掘り出しものじゃないのでしょうか?あと高田聖子さんのマローネもよかった!ヒールなのに、愛せるかんじが高田さんのチカラだわ〜。そんな回数をたくさん見ているわけじゃないけど、高田さんは見るほどに好きになる役者さんだな。ラストシーン、この間は気づかなかったけど、もしや…この新感線の五右衛門ってワンピース的なかんじなんじゃないかな。今回でシリーズ最後かもしれないけど、*3いやまたやるンじゃないかしらン?という期待も込めて。

*1:カンタンな理由として、ヒロインに気持ちがのらなかったのがひとつ。蒼井優はキライじゃないけど、テンション上がるかんじじゃないのね。ゆりちゃん(天海祐希さん)のビデオレター出演の方がテンション上がるかんじ。

*2:あと、第一の椅子候補劇団は、ナイロン100℃ね。

*3:http://www.goemon3.com/zipangpunk.html